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お色気と笑い話2



 お色気笑い話には比較的に露出症的な内容が多いものです。そもそも性的な読み物に興味をもつこと自体が露出症的です。露出症には「のぞきたい」と「見られたい」という二つを併せ持つ傾向があるように思えます。どちらかと言うと男性に「のぞきたい」という傾向が強く、女性は「見られたい」傾向が強いと言われています。

男性が見せる部分は男性のシンボル以外にはありませんから、道徳的な機制で容易には「見られたい」衝動はかなえられません。それに比べて女性は男性に比べて、露出に不便ですから、いきおい露出趣味を身体全体で表します。ミニスカートでこれ見よがしに歩くのも、おっぱいを突き出して見せるのも、一種の露出症的趣味であると思いませんか。女性が「のぞきたい」よりも「見られたい」欲求が強いとすれば、むしろ露出は女性のものであるとも言えます。

お色気笑い話は「のぞきたい」という欲求をかなえるには恰好の材料です。しかもエロ小説と違って異常な興奮を与えません。最後のオチで笑いをとり、心をスカッとさせてくれます。またお色気の笑い話に、自分の隠れた性的衝動を重ね合わせますので、「見られたい」欲求も間接的に笑いと共に満たしているように思えます。

   ご婦人用

 料理屋で、いささか着こしめしたイギリス紳士、用がたしたくなり、地下室の便所へおりてゆき、番人のばあさんがとめるのも聞かず、婦人便所へ飛びこんだ。
「もしもし、そちらではございません」
と、ばあさんが大声をあげる。
イギリス紳士はそれにはかまわず、ゆうゆうと用をたしつづけた。ばあさん、たまりかね、
「それはご婦人用でございますよ!」
イギリス紳士、そのかっこうのまま、グルリとばあさんの方へ向きを変え、
「もちろん、これはご婦人用さ」

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