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お色気小咄 17



 ある武者修行の男、山のなかの一軒家に泊まる。
その家には美しい年増がひとり住んでいるきりなので、泊めるからには気があるだろうと、女が寝たころを見はからって、女の寝ている部屋へ忍びこんでいいよった。

女は武者修行の男をうまくあしらうが、肝心のところへくるとさせない。男はひと晩じゅう女を自由にしようとしたが、ついにものにならぬうちに夜が明けた。

夜が明けてみると、女も一軒家もかき消えて、残るは一本の破れ傘ばかり「さては、あの女はこの破れ傘が化けたものか、どうりで、させそうでさせなかった」

小ばなし歳時記 加太こうじより

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