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お色気小咄 2



さつま芋

 十七、八ンなる下女が、台所で何かゴソゴソやっておりましたが、そこにありましたさつま芋、ちょうど手頃な奴を一本、ソーッと袂へかくして出てゆきます。そうして雪隠(トイレ)へはいる・・・。

庭で薪わりをしながら、こいつを見ておりました権助が、「あら、妙だな」てんで、仕事の手を休めて、うしろからソッと行って、雪隠の窓の下の明りとりのところからのぞいてみるてえと、下女ァナ、 さつま芋をにぎって、しばらく指先の感触をたのしんでおりましたが、そのうちに自分の穴へとあてがいます。

あてがっているうちに、スポッと入る。芋の長い奴を持ってくりゃァよかったのに、短くて丸い奴を持って来たもんで、そっくりかくれんぼしちゃったんですナ。さァ大変!指ィつっ込んだが、出て来ません。しばらく考えておりましたが、下女は何やらうなずきましてナ、にぎりこぶしをかためて、お尻の上をストンと叩く。

するってえと、芋ァスポンととび出して、のぞいておりました権助の、眉間のところへドサーン!
腰をぬかした権助ァ、思わず、
「わッ、イモをつぶした!」

定本艶笑落語 小島貞二編より

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