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お色気小咄 25



入歯問答

 アンリェット・レトレエ夫人が、ある朝、青い顔をして、婦人科の産院へやってきた。
「マダム、どうなさいました?」と、顔なじみの院長が、この中年夫人にきいた。
「今朝から、なんだか、痛くて、痛くて・・・・がまんできませんの」
「それはいけませんね。では、さっそく、拝見いたしましょう」

診察すると、奥のほうに入歯がはいっていたのである。院長はそれを取りだして、きれいに消毒して、セロハン紙につつんで、夫人に渡しながら言った。
「これからは、おやすみになりますとき、忘れずに入歯をおはずしになるように、だんなさまにおっしゃるのですね」

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